【作品レビュー】静寂と躍動が折り重なる揺らぎ、はじめてのワンマン|"For you, Adroit it but soft" Release Event
2015年に滋賀県で結成されたシューゲイザー/ドリームポップバンド、揺らぎによる初のワンマンライブ『"For you, Adroit it but soft" Release Event』が去る7月17日に渋谷WWWで開催された。 https://www.youtube.com/embed/jySXjrlrh
本公演は揺らぎの最新作『For you, Adroit it but soft』のリリースを記念した彼女たち初のワンマンライブで、 有観客での開催ではあったもののチケットは完売、ライブ後にはストリーミングでのライブ映像配信が行われ、好評が好評を呼ぶ形となり公演アーカイブがZAIKOプレミアム内『ZAIKO TV』にて現在配信中となっている。
そこからシームレスに最新作の冒頭を飾るインストゥルメンツ“While The Sand's Over”でライブはスタート。そのままボーカル&ギターのMirai Akita、ギターのKantaro Kometani、ドラムのYusei Yoshida、そしてサポートでベースを務めたFaded old cityのRomeo Kase(かつて揺らぎのサポートギターとしても活動していた。なお、正規サポートメンバーでレコーディングに参加したUjiは自転車事故による怪我により参加できず)の演奏で“Sunlight's Everywhere”がはじまる。
4人の背面スクリーンにはVJのAmni with Xtreamによる世界観を象徴した映像が映し出される。その後もMCを挟みつつ過去作より“Soon”や“Bedside”などの人気曲も披露。Kantaro Kometani肝入りのスロウコアテイストの導入からはじまる“That's Blue, I'll be coming”はライブ会場ならずともその幽幻さ、フック以降の展開に見入ってしまう。
ライブ本編のラストは最新作収録“Underneath It All”〜前作ラストの“Path of the Moonlit Night”という流れ。特に白眉はラストで、10分近くある長尺楽曲を静謐さを湛えた前半部からエモーショナルな展開が用意され、ドラマチックな後半を見事に演奏しきり本編を締めくくった。
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