【作品レビュー】JP THE WAVY『LIFE IS WAVY VIRTUAL SPACE TOURS』ヴァーチャル空間で歌い踊る、ゲスト多数参加の三つ星宇宙旅行
今年3月にEP『WAVY TAPE 2』をリリースし、世界的な人気を誇る映画シリーズ『ワイルド・スピード』の最新作サウンドトラックへの参加も記憶に新しいラッパーのJP THE WAVY(以下、JP)。2017年のデビュー以来、まさに破竹の勢いでヒップホップシーンを駆け抜ける彼のライブにおけるひとつの到達点が、
今年3月にEP『WAVY TAPE 2』をリリースし、世界的な人気を誇る映画シリーズ『ワイルド・スピード』の最新作サウンドトラックへの参加も記憶に新しいラッパーのJP THE WAVY(以下、JP)。2017年のデビュー以来、まさに破竹の勢いでヒップホップシーンを駆け抜ける彼のライブにおけるひとつの到達点が、昨年7月18日に行われた『VIRTUAL SPACE TOURS』だろう。
さっそくZAIKOプレミアムに登録し、『VIRTUAL SPACE TOURS』を視聴。まず最初に画面に表れるのは8ビットゲームを模したスタート画面で、そこから本編1曲目“Cho Wavy De Gomenne”へ。2017年に発表されたJPのデビュー曲で、彼のラッパーとしてのカラーが一目で理解できる楽曲である。
ロサンゼルス・ドジャースの赤いニューエラにレッドフレームのサングラス、ショートパンツにNIKEのダンクを履いたJPは、さながらアルバム『LIFE IS WAVY』ジャケットに描かれたキャラクターがそのまま飛び出してきたかのよう。DJのGON、サイドマイクのRICKY、Niinaをバックにステージを縦横無尽に駆け回る。そして楽曲中盤にはSALUが登場し、興奮のギアも一段アップする。
序盤以降も、大型ビジョンにて登場したOZworldとの共演曲“畳 -Tatami- Remix”、“GOOD PEOPLE GOOD COFFEE”で画面向こうのオーディエンスを熱くさせる。“GOOD PEOPLE〜”後半ではMonyHorseとLEXがステージに参加、続いてAKLOがリモートでヴァースをキックするなど、AR演出も含めなんとも豪勢な計らい。さらに“Beverly Hills”ではMIYACHIが遠隔で登場という波状攻撃。この時点ですでにライブの視聴者は大きな満足感を感じることだろうが、ライブ自体はまだ中盤戦なのである。
インタールードを置いての後半ではVERVALをフィーチャーした“OK, COOL”を披露。『LIFE IS WAVY』屈指のダンスチューン“CHOTANOSHI”では南アフリカ出身のラッパー、Nasty Cもビジョンに映し出されライブは最高潮の盛り上がりに。興奮をクールダウンさせるように“LIKE I LOVE YOU”、“BLIND”、そしてJPによるヴァイラルヒット曲“Just A Lil Bit”では客演で参加した韓国のSik-KがCG参加という演出。ホットなダンスチューンからメロウな楽曲群へ。この緩急のある構成も彼のライブ力の高さの裏付けとなるだろう。
そして“Louis 8”から“Neo Gal Wop”、“Donut”を経て、ラストの“Blessed”へ。演者、スタッフ、そしてリスナーへの感謝の意思表示、そして“ずっとオレは変わらねぇ”という自身へのメッセージを綴ったライブラストにふさわしい楽曲で、約65分、充実の『VIRTUAL SPACE TOURS』は幕を閉じた。
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