
お笑いライブシーンを牽引する制作会社『K-PRO』。今や地上波番組でも取り上げられ、その存在は芸人たちのみならず、お笑いファンにとっても馴染み深いものとなっている。
そんなK-PROの代表である児島気奈氏から、今回のインタビューにあたって、青色1号・サルベースへのコメントを入手。投げかけられる言葉と、それを受け取った2組の反応は……?
前回の記事!
第1回-元カノ、シェアハウス、うどん……初対談で明かされる2組の過去や繋がりとは?
5/15(木)公開!
第3回-嫉妬あり、モテテクあり……そしてもちろん情熱あり!初対談企画もいよいよ最終回!
ZAIKO: 皆さんにとって『K-PRO』さんはどんな存在ですか?
全員:お!あ〜K-PROさん!

カミムラ(青色1号):これはサルベースでしょ。ちょっといいこと言った方がいいんじゃない?
折田(サルベース): (K-PROは)大きなライブ会社なんですけど、僕らが出始めたのは、わりと最近というか、2~3年前くらいからなんです。
青色(1号)さんとかはだいぶ前から出てて、ほかに太田プロでいうと『さすらいラビー』とか『ストレッチーズ』とかは結構早い段階で呼ばれてて。すごい"煌びやかな人たちだけが出られる世界・ライブ”って思っていて、一番最初に呼んでくれたのが青色1号さんなんですよ!
K-PROさんのライブに『青色1号寄席』みたいなのがあった時に、サルベースを呼んでくれて、そこからちょこちょこ出させていただけるようになったんです。
他事務所との交流はそれまで無かったんですけど、吉本(興業)以外の他事務所がいるライブってK-PROさんが初めてだったんで、いろんな人とサルベースを繋げてくれる場所ですね。
松山(サルベース): 青色さんとはずっと仲良かったんですけど、「お前らはK-PROまだだから!」とか言われてたんですよ。で、他のライブでちょこちょこちゃんとウケるようになってから、しれっと呼んでくれて。だから、特別に嬉しく感じましたね。
ともやっぷ(サルベース): 「お前、ここ出ろよ!」ってそっと背中を押してくれるような場所、って感じがします。下手したら、僕らずっと埋もれたまま9年目10年目になっててもおかしくなかったんですけど、ぐっと後押しして「皆さん見てください!」という感じの居場所を作ってくれてるような気がしてます。なので、そのまま前に出て、客席に落ちないといいんですけど……
カミムラ:……上手いね!
折田:上手くねえよ!最後!
ともやっぷ:すみません。ちょっと、"腕”を見せてしまいました。
カミムラ:仮屋見とけよお前ら。
ともやっぷ:マジで俺震えてます。チャンス与えちゃった。
仮屋(青色1号):K-PROさん、どういう存在……えー、ちょっと待ってください……先にほかの2人……
全員:(笑)
カミムラ: 僕らも、さすらいラビーが呼んでくれてから出させていただいて、「青色1号っていうトリオがいますよ!」というのをK-PROさんが示してくれた感じで。本当に、「(K-PROに)出てなかったら」と思うとゾッとしますね。「(お笑い)続けてんのかな〜」と思うくらい。今もめちゃくちゃライブ呼んでくれてますし、児島さんという代表の方もいろんなメディアで名前出してくれたりして。僕らのお笑いの……いや、東京の母、『児島気奈』。
ともやっぷ:いや、東京出身じゃないすか!本当の母いるじゃないすか!
全員:(笑)
カミムラ:僕の、東京の母……
折田:俺らが言うならわかりますけど!鹿児島出身なんで!
カミムラ:まあ、とにかく、芸人愛がすごい人なんで……なるべく早く恩返しがしたい人ですね。もう、「恩返ししなきゃな」という感じです。
榎本(青色1号): いろんなライブでも「青色1号がいる」っていうのをどんどん広めてくれて……それのおかげで、こうしてK-PROにも出させてもらってるんで、早く売れて、いち早く恩返しがしたい……
折田:一緒じゃん!
全員:(笑)
ともやっぷ:マジで今ビックリした!
折田:ボケで言ってんのか、全部一緒だった!しかも薄く感じたもんね。
カミムラ:仮屋いるから。
仮屋: マジで、早く恩返ししたいっす。
全員:(笑)
ともやっぷ:うわー……
折田:そりゃそうじゃないですか!僕らもそりゃ恩返ししたいっすよ!
仮屋:ホントそうっすね。
カミムラ:ホントそうっすね。ホントそれだけっす、今は。
仮屋:いろいろあっても、そんなのは関係ないというか。僕らはやっぱり、ずっと味方だし。僕らというか、僕が、K-PROさん—児島さんにお世話になってる、児島さんの味方であり続けたいなと思ってます。
ZAIKO: 実は児島さんから、皆さんへのメッセージを預かっています。
全員:え〜〜〜!!ヤッバ~~~~〜!!!

ともやっぷ:え〜~、マジすか!!???青色さんはわかりますけど、俺らにも!?「おはよ〜」しか言われた事ないのに!
折田:いやもうちょいあるだろ!
ともやっぷ:いや、折田はなんか喋ってますけど、俺とか大体着替えながら、「おはよ〜」「着替える時に、全部脱いでから着替えるのダメだから!」、この2つしかない!
全員:(笑)
ともやっぷ:上半身と下半身分けて着替えないといけない!俺、全部脱いで着替えちゃうから、「スッポンポンで着替えちゃダメだから!」「おはよ〜」、この2つ!
折田:お母さんだね、そんなことも教えてくれるんだ。

ZAIKO: まず、青色1号さんへ──
「青色1号さんは、3人それぞれ熱の塊だと思っています。熱さの見せ方は違えど、それぞれ3人が『コント師の漫画があれば主人公として作品が描ける』くらい熱い。そして、成長記としても、この舞台という現場で見続けられて嬉しいです。
それぞれの楽屋での3人、コントをしているときの3人、私もまだ知らない3人と、これからも青色1号さんを見続けられたら嬉しいです!」
折田:すごいね!!文才だ!!
ともやっぷ:もうラブレターじゃないすか!
折田:青色1号をそう見てるのはすごいっすね!!
カミムラ:すごいっすね。
折田:カミムラさんだけに見えるんでね!パッと見で熱があるのは!
カミムラ: 僕、出たてとか、マジで尖ってて。楽屋も(鏡前の机の端を指しながら)そういう席の角見て、イライラしてたんすよ。本当に誰とも喋んなかったんすよ、そういえば。
その時に、児島さんが声かけてくれて、「ほら今日『ハナコ』さんいるから、喋りな!」とか言って、ハナコさんと僕をくっつけてくれて。で、どっか行っちゃったから、俺も尖ってたんで、「喋ることないな〜」と思って、また席に戻ったりしてたんすよ。で、また、角見てたんで。
全員:(笑)
カミムラ:そんなやつを呼んでくれたのがやっぱ嬉しいですね。もう、東京の母ちゃんっすね!
ともやっぷ:三者三様・主人公みたいなのは、確かに。
折田:わかりやすいよね。
仮屋:初めて言われた。三者三様までは言えるけど、それぞれが主人公というのは、初めて言われた。自分も主人公になれるんだと思った。
全員:(笑)
ともやっぷ:卑屈になりすぎ!
折田:気づいた?めっちゃ金言もらってるじゃん!
ともやっぷ:みんな主人公になれるんだよ!実はちゃんとそれぞれにいいエピソードがあった!
折田:漫画描こうと思ったら結構むずいけどな。実際、カミムラさんしか描けないっていう(笑)。
仮屋:少年誌(カミムラ)、青年誌(仮屋)、青年からの同性の……同人誌(榎本)。
榎本:同性のって(笑)。
ともやっぷ:12ページとかで終わるやつ、同人誌(笑)。

ZAIKO:続いて、サルベースさん!
サルベースさんへ──
「サルベースさんは『とにかく面白いから一度ライブ呼んでみてください!』と青色1号さんやさすらいラビーさんなどからの声で、「注目しないと!」と出会ったトリオです。いまや、コントだけではなく、若手ライブのMCやゲームコーナーでの活躍など、いない日は寂しいくらい頼りにしています。
最初はギャグをたくさん持ってる、という、ともやっぷくんの強烈な爆笑の印象からですが、初MCの折田くんがあたふたしてる姿で大爆笑させてもらったり、今は松山くんのアドリブ力に爆笑と感動すらさせてもらえる、バラエティパワーがとにかくすごい!
後輩芸人たちにその姿しっかり見てほしいと思っています!熱いと面白いは正義!そう毎回思わせてくれて感謝しています!」
折田:ありがとうございます!個人個人のエピソードまでしっかりと。
カミムラ:どう?ともやっぷ。
ともやっぷ:そうですね〜。まあ、内面までは踏み込めなかったか〜。
全員:(笑)
折田:そこまではさ、まあまあ!!青色1号さんへのメッセージがよすぎたみたいのはあるけど!
仮屋:長かったじゃん。
折田:全然こんだけ、その……文の量で補った!
ともやっぷ:パッションよりも文才で補った感じがありました!
全員:(笑)
榎本:めちゃくちゃいいじゃん!
折田:いやめちゃくちゃ嬉しい!!!
ともやっぷ:確かに、これまでの日々を思い出しましたね。無理くりギャグで出たけど、折田がMC頑張って、松山も最近では、それこそK-PROでも知ってもらえるようになってね。
折田:"イジられ”ね。
ともやっぷ:イジられるようにね。変な空気作るの上手なんですけど、そういう風に持っていきたい時に松山が指名されたりしてて。「あー、ちゃんと見てくれてんだな」って気がしましたね。
折田:はい、MCとか任されるライブが少ないんで。僕たちくらいの実力、というか芸歴だと。そういうのを結構やらせてもらって、僕らより若い他事務所の若手の子たちともやらせてもらったりできるので、日々、すごい勉強させてもらってます!
ZAIKO:お2組に向けてもコメントがあります。
ともやっぷ:めっちゃ忙しいっすよね、児島さん!何してんすか!
仮屋:嬉しい……!
ZAIKO:
「2人から3人へ、パワーアップしたトリオという点も、2組の共通点だと思っています。しっくりとピースが当てはまった感じ、ウケ方が変わった、ネタの作り方が変わったなどがあれば教えて欲しいです。
それか、コント師として舞台に経つ快感について教えてください。いつ、役を自身に入れるか—練習から?暗転板付の瞬間?舞台袖?など、役に入る瞬間や、それでウケた時、「ゾーンに入ったぞ!」という瞬間など教えてください!」
ZAIKO:まず、トリオになってピースがハマった感じや、ウケ方が変わった、ネタの作り方が変わった、などはありますか?
カミムラ:僕らなんか全然、コンビの時……全然面白くなかったんすよ。面白いんすけど、なんかもう1個、みたいな。で、トリオになったらちゃんとしたボケが入ったんで、ライブでウケるようになったっていう、その感じはありましたね。なんかふわっとしてたんで、コンビの時は。『さんだる』さんのダメな時みたいな……
全員:(笑)
折田:おい、言うなよ!ダメな例で先輩使うな!
カミムラ:書いとけば伝わるんで!
折田:児島さんには伝わると思うけど!
カミムラ:なんとなく、そのふわっとした感じを「なんか弱いな」と思って。
仮屋: まあ、パワー系でもないんすけど。
カミムラ: うーん……なんかでも、ボケられる人を入れて、その時に「ネタができた!」って感じでしたね。
仮屋:そうですよ。僕がいなかったら、危なかったですよ。
全員:(笑)
カミムラ:お互い、組んで良かったなって感じですね。
仮屋:ただの『さんだる』さんになってるところでした。
折田:ただの『さんだる』さんて!(笑)
仮屋:ただの"仮屋想”だったかもしれない。
全員:(笑)

ZAIKO: こちらも質問にありましたが、コント師として舞台に経つ快感や、「ゾーンに入ったぞ!」という瞬間はありますか?
カミムラ:快感を得られるほどまだ結果は出てないですけど、やっぱでかい会場の板付き、暗転した瞬間とか……"板付き”って言って、真っ暗いところに僕らが立ってるんですよ。で、それが明転した時―舞台のお客さんが「始まる!」ってなった時に、ぱっとその瞬間。我ながら、「かっこいいな」と思っちゃいますね。
ZAIKO: 仮屋さんはどうですか?
仮屋:コント師として……なんだろう、難しいな。ウケた時しか……うーん、なんだろうなぁ……
折田:憑依してる時は楽しそうですけどね!おばさんとか。
仮屋:そうっすね!ただただデカい声出してる時の方が楽しいですね、とにかく。普段は声出せない状況の時が多くて、その……静かに喋って……
全員:(笑)
折田:いつでも大声で喋っていいよ!!!
仮屋:(大声を)出していい状況に置かれて、出していい人として出すんで。解放というか、発散じゃないですけど。
ともやっぷ:自分の中にある衝動をね!
仮屋:そうですね。コント師として、というか、キャラクターになれるので。
ZAIKO: 榎本さんはどうですか?
榎本:僕、ツッコミなんで、ツッコミとかがウケると、「いっぱいウケて嬉しいな」と思います。
全員:(笑)
折田:記事で見たら小学2年生!!「ツッコミがウケたらめっちゃ嬉しい」はヤバいでしょ!
榎本:僕、ツッコミなんで。ツッコミがハマったら嬉しい。
ともやっぷ:工夫とか面白さとか言い方とか、ちょっと調子を変えたから変わったとか!
折田:青色さんの台本は結構ふわっとしてる部分が多いから、「実はツッコミで僕が立たせてるんです」みたいなのは?
榎本:いや全然。僕は言われた通りやってるんで。
カミムラ:台本のセリフをプーンって読むだけなんで。それがハマった時はね!
榎本:そうだね!
カミムラ:俺が台本書いてるセリフの、ツッコミ担当なんで。
折田:まあでも、ウケたらウケたで嬉しいし、楽しいですよね。
カミムラ:追加でそれいらないでしょ。
ともやっぷ:水に水足してる。
ZAIKO: サルベースさんはいかがでしょう?
折田:『ポテンヒット』っていうコンビの時は僕がネタを書くんですが、9:1くらいで僕が喋ってるネタが多くて。書くのも疲れるし、「もっと松山にも喋らせろよ」って自分でも書きながら思ったりするぐらい。で、多分当時、僕がちょっとパワハラ気味だったのもあるんですけど、松山的にはその……言い方とかが厳しかったらしくて、ネタ合わせとかでもあんまり意見を言わなくて。
そういう中で、ともやっぷみたいな人が入って、「折田と松山だけだと舞台がすごく地味に見えるけど、ともやっぷが入ると見る気が起きる」みたいな感覚があって。それで、(セリフの)割合が5:5:0で最終的に松山が何も喋らない、っていうネタができたりするようになったんですけど(笑)。すごくバランスがよくなったというか、僕ひとりで喋んなくていいというか。
それで、僕とともやっぷがメインで出てきてるところに、松山がポンと出てきたらウケるとか、そういった"松山の使い方”みたいな幅なんかもいろいろ広がって……とても変わりました、トリオになったことで。
松山・ともやっぷ:……
折田:気まずいのかよ!!!なんで気まずいのお前ら(笑)。
カミムラ:ともやっぷは照れてるのかも。

ともやっぷ:いや、違うんすよ。ここ、『ポテンヒット』って高校の同級生なんですよ。ずっと一緒で、養成所入ってきた時もお互いの髪の毛クシュクシュするくらい仲良くて。で、ブロマンスじゃないっすけど、そこに僕が入るのは、すごい億劫だったんですよ。この、なんか……ブロマンスじゃないっすけどぉ……
全員:(笑)
ともやっぷ:壊す怖さもあったんですよ!僕が入ることによって!
折田:なかったろ別に!!
ともやっぷ:”折×松(オリマツ)”を壊しちゃう!!
全員:(笑)
ともやっぷ:コンビに入るとき、そういうのもあったんですけど(笑)。僕、普段からネタは書かないんですけど、いろんなネタ見てて、「こうしたらいいのにな〜」みたいのがあったし、こいつら同期で仲良かったんで、結構言ってたんすよ、「もうちょいこうしたら〜?」とか。折田と松山に。そしたら、なんか自分が入ることになって。
それによって、自分は"+1”の作業というか、そういうのもできてると思ってて。めっちゃパワーアップしたっていう感じはないですけど、自分のアドバイスも聞いてもらえるので嬉しいです。
松山:元々セリフ量はコンビの時から少なかったんですけど、ともやっぷが入って、より少なくなって。
セリフがないときの立ち居振る舞い・演技って意外と難しくて……コントにおいて折田とともやっぷを見てほしい時、僕に目が行っちゃうと気が散っちゃうんで、そういう立ち居振る舞いについては、多分誰にも負けない自信がある!
折田・ともやっぷ:確かに!!
松山:なので、コントだからこそ大事なことというか……漫才だともっと喋った方がいいとかありますけど、喋んないのも自分の良さだなと思ってます。
折田:素晴らしい。
ともやっぷ:折×松……
次回は、5/17「カレーBIG」決定の裏話やライブ・配信に向けた意気込み、ファンの皆さんへの想いなどをお届けします!
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青色1号について
青色1号
太田プロエンタテイメント学院7期出身
2017年5月に仮屋が加わりトリオとして活動を開始。
太田プロライブ『月笑』2024年クライマックスシリーズ優勝。第45回ABCお笑いグランプリ2024準優勝。キングオブコント2022準決勝進出。日常で起きた出来事を切り取ったコントが人気のトリオ。写真左から、カミムラ(ボケ・ネタ作り担当)、榎本淳(ツッコミ担当)、仮屋そうめん(ボケ担当)。
サルベースについて

サルベース
太田プロエンタテイメント学院7期出身。
松山と折田は鹿児島県立加世田高等学校出身で、高校時代から学園祭で漫才を披露していた。大学卒業後に上京し、コンビ「ポテンヒット」として活動。ともやっぷは高校時代にハイスクールマンザイの鹿児島県予選で優勝し、東京外国語大学進学後は国際基督教大学お笑いサークルのメンバーと「メタンハイドレード」を結成。2020年にともやっぷが「ポテンヒット」へ加入する形で現在のトリオとなる。
K-PROについて


ZAIKOについて
「ZAIKO」は電子チケットを通じてアーティストとファンが直接繋がることができるプラットフォームをコンセプトにアーティスト・イベント主催者ファーストのサービスを展開して参りました。2020年3月よりライブ配信付き電子チケットサービスをどこよりも早く導入し、会場イベントも含めると、これまで4万件を超えるイベントの開催に貢献した実績があります。