多言語対応のホワイトレーベル電子チケット販売プラットフォーム「ZAIKO」が、中国で累計8億人のユーザーを超える音楽配信サービス「QQ音楽」を運営するテンセント・ミュージックと2020年4月よりライブ配信事業での業務提携を発表。さらに「WeChat Pay」「Alipay」の取り扱いも開始。
■「QQ音楽」とのライブ配信事業での業務提携
今年3月にスタートした「電子チケット制 ライブ配信」サービスで大きな話題を呼んでいるZAIKOが、登録ユーザー数8億人を超える中国最大級のフリーミアム音楽配信プラットフォーム「QQ音楽」とのライブ事業での業務提携を発表しました。
今回の「ZAIKO」と「QQ音楽」の技術的な連携により、日本国内のアーティストが「QQ音楽」を通じて中国国内のオーディエンスに対して有料でのライブ配信を行うことが可能となり、これまでの日本と中国間のライブ配信における技術的な問題を解決し、ネットワークの壁を取り払うものとなります。
また、楽曲提供やライブ配信サポートだけでなく、QQ音楽プラットフォーム上でのプロモーションサポートも行っており、中国のユーザー向けにより自由なプロモーション活動が行えるようになりました。
今回の業務提携に関してQQ音楽担当者は、
「QQ音楽の企画担当者も今回の提携を通じて、もっといろんな日本コンテンツを中国ファンにお届けできたらと」
と話し、2社間のテクノロジーを駆使した今回の提携により、今後の国内アーティストの中進出に大きな意欲を見せる。
■「QQ音楽」とは
「QQ音楽」はテンセントとSpotifyの合弁会社である「テンセント・ミュージック」が所有するフリーミアム音楽配信サービス。
8億人を超える登録ユーザーを持ち、国内外で40社以上のレコード会社と独占的利用許諾契約を交し、音楽著作権に関して200社以上の企業と提携契約を締結、2,000万曲以上の正規版楽曲を提供する中国最大級の音楽配信プラットフォーム。
■「WeChat Pay」「Alipay」との取り組み概要、背景
「ZAIKO」は今回のQQ音楽との業務提携などの、今後のグローバルな展開に向けたサービスと、需要の高まる訪日外国人向けのインバウンド施策として、アジア圏における電子決済サービスまたはオンライン決済サービスを提供する企業との連携を進めており、月間アクティブユーザー11億人を擁する「WeChat(微信)」を運営する「テンセント・ホールディングス(騰訊控股有限公司)」の展開する決済サービス「WeChat Pay(微信支付)」の導入を決定。
さらに中国国内でのオンライン決済サービスの約52%を占めるアリババグループの関連会社アント フィナンシャル グループが提供する「Alipay」の導入を決定いたしました。
■WeChat Pay
会員数が10億人を超える中国で最も多く利用されているSNSアプリ「WeChat」の決済サービス。QRコードなどによる電子決済が利用可能であり、買い物や公共料金など様々な支払いの場面で利用されています。
Tencent Holdings Limitedが提供する「WeChat Pay」(微信支付/ウィーチャットペイ)
■Alipay
アリババグループの関連会社アント フィナンシャル グループが提供する「Alipay」。
中国国内でのオンライン決済の約52%を占める、世界最大規模のモバイル及びオンライン決済プラットフォームです。