Blog

【作品レビュー】注目の若手アーティストたちが集結。六者六様の表現が楽しめる音楽 × カルチャーMIXパーティ|CULPOOL -TAKE OUT-

作成者: Zaiko|Sep 23, 2021 3:00:00 PM

2015年から不定期で開催、“トレンドカルチャーと音楽のなかで自由に遊ぶ、特別なパーティー”をコンセプトにさまざまなアーティストが出演したハイブリッドイベント『CULPOOL -TAKE OUT-』

今年2月28日にYouTubeチャンネル“環七フィーバーズNEO”にて無観客配信で開催された当イベントがZAIKOの有料会員向けサービス、ZAIKOプレミアム内『ZAIKO TV(旧:アンコールシアター)』で再配信となっている。

まず映し出されるのは無観客の恵比寿リキッドルームのフロアに立つChunky Cookie Clubのふたり。ポップかつカラフルなトラックにpumiとK.E.Y.のラップとヴォーカルが弾むように乗る。最新アルバム『Popcorn』収録“ないものねだり”など5曲を披露し、続くオープニングアクトはFoods。彼は97年生まれのシンガーソングライター/トラックメイカーだ。オケ出し用のラップトップをかたわらに、ひとりきりのスタンドマイクでの歌唱が目を引く。爽やかでユーモラスな歌詞世界に引き込まれ、あっという間の15分間。

ステージ上に舞台を移し、No Busesのライブへ。ツインギターでの4人編成で冒頭から疾走感のあるガレージサウンドで圧倒させされる。マスクを着けたまま、ボディバッグを背負ったまま演奏するボーカル、近藤大彗の姿は一見異様にも見えるが、それがバンドが持つある種の不穏さと相まっているようにも感じる。ライブ中盤には新メンバーである和田晴貴も参加し、現体制での演奏。もちろんそれまでの演奏も素晴らしいものであったが、ギターがさらに重なることで演奏に厚みとノイズが加わり妙味を増す。なかでも“Imagine Siblings”の演奏はトリプルギターであることの意義が演奏の節々から感じられる。ラストの“ありがとうございました”というぶっきらぼうな謝辞以外は一切のMCを挟まないタイトかつストイックなライブ。これがNo Busesだ。

4組目となるThe fin.は、メンバーが対面し円形の配置でのライブ。1曲目“Pale Blue”から彼らの代名詞とも言える爽やかなシンセの音色を中心にアンサンブルが進む。MCではボーカルのYuto Uchinoが“配信ライブも板についてきた。家で観れるし、配信ライブもいいもんやな。たまに観て、たまに観ないで、みたいな感じでBGMがわりにできるし”とこの状況ならではの醍醐味を語る。その後も“Sapphire”など2021年に発表してきた新曲を織り交ぜながら演奏は進行。緩急をつけながら、ラストは“Over The Hill”で軽やかにライブを締めた。

そして続くライブはJohnnivan。日本、アメリカ、韓国という多国籍なメンバーが率いる2017年結成の5人組インディーダンスロックバンドだ。ファンキーなギターカッティングが印象的な“Punch Sound Effects”、ニューウェイブ色を強く感じる“Calm Down”を立て続けに披露し、バンドの演奏力を見せつける。ボーカルのJohnathan Sullivanの立ち振る舞いもロックシンガーのそれといった感じで堂に入っている。個人的には2000年代に勃興したポストパンク〜エレクトロクラッシュという潮流の再解釈が早くもなされており感慨深いばかりだ。しかもそれが日本で生まれたバンドによって、ということが驚きである。そんなことを考えているあいだに、約30分の持ち時間を見事に演奏し切り彼らはステージを降りた。

ラストを飾るのはニューヨークを拠点とし、邦人ではじめてブルーノートとの契約を果たしたジャズトランペッター、黒田卓也によるバンドセット。彼の代表曲のひとつ、“Rising Son”で幕を開ける。黒田に加え、サックスの西口明宏、キーボードの宮川純、ベースの中林薫平、ドラムの菅野知明という鉄壁のクインテットで演奏は進んだ。曲間には黒田によるファニーなMCが随所にまぶされ、演奏中の緊張感と打って変わって、こちらもついつい頬が緩む。ラストには画面越しにゆっくり聴いてもらいたい名曲“Sometime, Somewhere, Somehow”がチョイスされ大団円で『CULPOOL -TAKE OUT-』は幕を閉じた。

ヒップホップ、ダンスミュージック、ロックからジャズまで、幅広く、そのどれもがハイクオリティーという異種混交のライブを楽しめるのが本公演『CULPOOL -TAKE OUT-』の魅力だ。しかも何度でも気になったあのシーンを繰り返し観ることができる。これは配信ライブの大きな魅力のひとつだろう。

また本編に加え、オープニングアクトを務めたChunky Cookie Clubのふたりと『CULPOOL』主宰の音楽ディレクター、杉本陽里子によるトークコンテンツ『CULPOOL -TAKE OUT- TALK SESSION』も公開中。杉本による本イベントにおけるこだわりのひとつでもある“フード”にまつわるトークなど、本編をさらに楽しむための番組となっている。

現在、ZAIKOプレミアムでは1ヶ月間の無料トライアルも実施しており。有料会員登録後の1ヶ月間はすべてのコンテンツを無料かつ無制限で視聴可能。『CULPOOL -TAKE OUT-』も格納されている『ZAIKO TV(旧:アンコールシアター)』では、ほかにもさまざまなアーティストのライブなどが楽しめる。これから訪れる秋の夜長をぜひZAIKOプレミアムにて堪能してもらいたい。

【イベント詳細】
名 称:CULPOOL-TAKE OUT-
日 程:2021年2月28日
会 場:LIQUIDROOM
出 演:Chunky Cookie Club、Foods、No Buses、The fin.、Johnnivan、黒田卓也-band set-

【ZAIKOプレミアム 作品視聴ページ】

https://zaiko.io/premium/media/culpool-take-out
【ZAIKOプレミアムとは?】
https://zaiko.io/premium
今なら初月無料キャンペーン実施中!
ZAIKOプレミアムは、月額600円で、ライブ映像が見放題となるアンコールシアター、見逃しアーカイブの購入、高音質視聴、お得なZポイントなど、ライブエンターテイメントをより自由に、お得に楽しむことができる特典が使えるプレミアム会員プログラムです。

①ZAIKO TV コンテンツが見放題(旧:アンコールシアター)
プレミアム会員のみがアクセスできるビデオ・オン・デマンド(VOD)サービスです。音楽、舞台など、過去に配信されたライブやZAIKOオリジナルのコンテンツなど毎月新作が追加されるなど、様々なライブ・エンターテイメント映像が見放題となります。

②購入したライブをもっと長く楽しめる(+Archive)
+Archiveは、通常よりも長くライブ配信を視聴することができるアーカイブ期間(14日間/30日間)がついたチケットです。プレミアム会員は、自分の視聴スタイルに合わせて、好みの長さのアーカイブ期間をついたチケットを購入することが可能になります。+Archive対応イベントについてはWEBぺージよりご確認いただけます。

③最高高音質(最大384kbps)でライブを視聴(+HDオーディオ)
+HDオーディオは、最高音質でライブイベントを視聴する追加オプションです。プレミアム会員は、追加料金を支払うことなく、最大384kbpsの高音質でライブを楽しむことができます。

④チケット購入でポイントが貯まる、使える(Zポイント)
プレミアム会員がZAIKOでチケットやStickitsなどを購入すると100円ごとに1ポイントが獲得できます。このポイントは、次回以降の購入の際に1ポイント=1円としてZAIKOでのお支払いに使用することができます。

⑤チケット購入手数料が実質0円(100%ポイント還元)
プレミアム会員がチケットと購入する際には、購入手数料相当のZポイントがお会計ページで毎回付与されます。Zポイントを使って割引を適用をすることで、購入手数料負担0円でお支払いをすることが可能です。